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【結論】怖いと感じるのは当然のこと。その不安には、一つずつ対処できます
「インプラントに興味はあるけれど、手術が怖くて踏み出せない」。当院にも、そのようなお気持ちを抱えてご相談に来られる方が少なくありません。歯科治療に対する恐怖心は、決して恥ずかしいことでも、珍しいことでもありません。むしろ、体にメスを入れる外科処置に対して慎重になるのは、ごく自然な反応です。大切なのは、漠然とした「怖い」という感情を、具体的な不安要素に分解して考えることです。痛みが怖いのか、手術そのものが怖いのか、費用面の不安なのか、あるいは失敗のリスクが心配なのか。原因が明確になれば、それぞれに対する具体的な対策が見えてきます。この記事では、インプラント治療に対する代表的な恐怖心の原因を整理し、それぞれに対して当院がどのような配慮を行っているかを、誠実にお伝えします。
なぜインプラント治療は「怖い」と感じるのか——5つの不安要素
インプラント治療に対する恐怖心は、大きく5つの要素に分類できます。
1つ目は「痛みへの不安」です。「顎の骨にネジを埋め込む」という説明を聞くと、強い痛みを想像してしまうのは無理もありません。2つ目は「手術そのものへの恐怖」です。歯科治療に限らず、外科手術という行為自体に強い抵抗感を覚える方は多くいらっしゃいます。意識がある状態で口の中を処置されることへの不安もここに含まれます。3つ目は「失敗・トラブルへの不安」です。インターネット上にはインプラントの失敗例やトラブル事例が散見され、それらを目にすることで不安が増幅されることがあります。4つ目は「費用への不安」です。自由診療であるインプラント治療は高額になりがちで、治療後に追加費用が発生するのではないかという心配もあります。5つ目は「治療後の不安」です。インプラントがどのくらい持つのか、メンテナンスはどの程度必要なのかといった、治療後の見通しが立たないことへの漠然とした不安です。
これらの不安は、情報不足や過去の歯科治療での嫌な経験から生じていることが多く、正確な情報を得ることで軽減できるものがほとんどです。

痛みへの不安に対して——麻酔と鎮静法による配慮
「痛いのが怖い」という不安に対しては、現代の歯科医療が提供できる対策が複数あります。
まず、インプラント手術は必ず局所麻酔下で行われます。麻酔が十分に効いた状態では、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射そのものが苦手な方には、注射の前に歯茎に塗る表面麻酔を使用し、針が刺さる際の痛みを和らげる工夫をしています。
それでも不安が強い方には、「静脈内鎮静法」という方法があります。これは、点滴から鎮静剤を投与することで、うたた寝をしているようなリラックスした状態で手術を受けられる方法です。全身麻酔とは異なり、呼びかけには応答できる程度の鎮静状態を維持するため、体への負担は比較的軽いとされています。当院では、麻酔科医の管理のもとで静脈内鎮静法を実施しており、手術中のバイタルサイン(血圧、心拍数、血中酸素濃度など)を常時モニタリングしています。
術後の痛みについては、個人差がありますが、通常は処方される鎮痛剤で十分にコントロールできる範囲です。「抜歯と同程度か、それよりも軽かった」とおっしゃる方も少なくありません。ただし、骨造成など追加の処置を行った場合は、やや強い痛みや腫れが出ることがあります。術後の経過については、事前に具体的にご説明しますので、心の準備をしていただくことが可能です。
| 対策 | 内容 | 対象となる方 |
|---|---|---|
| 表面麻酔 | 歯茎に塗布し、注射の痛みを軽減 | すべての方 |
| 局所麻酔 | 手術部位の痛みを遮断 | すべての方 |
| 静脈内鎮静法 | 点滴で鎮静剤を投与し、リラックス状態に | 恐怖心が強い方、嘔吐反射がある方 |
※費用は医療機関により異なります。上記は一般的な目安です。
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手術への恐怖に対して——事前説明と環境づくり… … 次のセクションで詳しく解説します。
手術への恐怖に対して——事前説明と環境づくり
手術そのものへの恐怖感に対しては、「何をされるか分からない」という不透明さを取り除くことが最も有効です。
当院では、治療を開始する前に、CT画像やシミュレーションソフトを用いて、手術の具体的な手順を患者様にご説明しています。どの位置にインプラントを埋入するのか、手術にはどのくらいの時間がかかるのか、術後はどのような経過をたどるのか。これらを事前に知っておくことで、漠然とした恐怖は大幅に軽減されます。
また、手術環境も恐怖心に影響を与える要素の一つです。当院のオペ室は、海が見える開放的な空間に設計されており、閉塞感を感じにくい環境を整えています。清潔管理についても、ハイブリッドオペ室として高度な衛生基準を維持しています。
歯科恐怖症と呼ばれるほど強い恐怖心をお持ちの方も、決して少なくありません。そのような方には、まずカウンセリングだけでもお越しいただき、院内の雰囲気を感じていただくことをお勧めしています。治療を強制することは一切ありません。患者様のペースに合わせて、一歩ずつ進めていくことが大切だと考えています。
失敗・トラブルへの不安に対して——リスクとの誠実な向き合い方
インプラント治療には、他の医療行為と同様にリスクが伴います。術後の感染、インプラント周囲炎、神経の損傷、上顎洞への影響などが代表的なものです。これらのリスクをゼロにすることはできませんが、適切な対策によって発生確率を大幅に低減させることは可能です。
当院がリスク低減のために行っている取り組みとしては、まず歯科用CTによる精密な術前診断があります。顎の骨の量や質、神経や血管の走行を3次元的に把握し、安全なインプラント埋入計画を立案します。次に、豊富な臨床経験です。当院の執刀医は30,000本以上のインプラント埋入実績を有しており、特に難症例であるザイゴマインプラントにおいても1,000症例以上の経験があります。さらに、提携するミライズウェルメディカルグループとの医科連携体制により、全身疾患をお持ちの患者様も安全に受け入れられる環境を整えています。
ただし、ここで誠実にお伝えしなければならないのは、どれほど経験豊富な術者であっても、すべてのリスクを完全に排除することはできないということです。大切なのは、リスクを隠すのではなく、患者様に正直にお伝えし、その上で最善の対策を講じることだと私たちは考えています。カウンセリングでは、起こりうるリスクとその対処法について、包み隠さずご説明します。

費用と治療後の不安に対して——見通しを立てることの大切さ
費用面の不安に対しては、治療開始前に総額の見積もりを明確にお伝えすることが基本です。当院では、精密検査の結果に基づいて詳細な治療計画を作成し、それに伴う費用を書面でご提示しています。治療の途中で説明なく追加費用が発生することはありません。
費用の目安としては、初診カウンセリングが5,500円(税込・基本検査込み)、インプラント治療は片顎2,200,000円(税込)からとなります。ザイゴマインプラントが必要な場合は、1本あたり440,000円(税込)が追加となります。インプラント治療は医療費控除の対象となるため、確定申告により税金の還付を受けられる場合があります。
治療後の不安については、メンテナンスの具体的なスケジュールと内容を事前にご説明することで、見通しを立てていただけるようにしています。一般的には、治療完了後は3ヶ月から6ヶ月に1回の定期検診をお勧めしています。専門の歯科衛生士がインプラント周囲の状態を確認し、専用の器具でクリーニングを行います。ご自宅でのセルフケアの方法についても、丁寧にご指導します。
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不安を抱えたまま治療を受ける必要はありません… … 次のセクションで詳しく解説します。
不安を抱えたまま治療を受ける必要はありません
インプラント治療は、失った歯の機能と見た目を回復するための有効な選択肢の一つですが、すべての方に必ず必要な治療というわけではありません。入れ歯やブリッジなど、他の治療法にもそれぞれの利点があります。
当院では、カウンセリングの場で複数の選択肢をご提示し、それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、患者様にとって最善の方法を一緒に考えていきます。「インプラントが気になるけれど、まだ決められない」という段階でのご相談も歓迎しています。
不安を抱えたまま治療を受ける必要はありません。疑問や心配事があれば、どんな些細なことでもお聞かせください。患者様が十分に納得された上で、ご自身の意思で治療を選択していただくこと。それが、後悔のない治療の第一歩だと私たちは考えています。
初診カウンセリング(基本検査込み):5,500円(税込) 所在地:神奈川県中郡大磯町大磯1446 アクセス:JR東海道線「大磯」駅より徒歩8分
よくある質問
Qインプラント手術中に痛みを感じることはありますか?
手術は局所麻酔下で行うため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔の注射自体が苦手な方には、事前に表面麻酔を塗布して痛みを和らげます。さらに恐怖心が強い方には、静脈内鎮静法を併用することで、うたた寝のようなリラックスした状態で手術を受けていただくことも可能です。
Q歯科恐怖症でも治療を受けられますか?
はい、歯科恐怖症の方にも対応しています。当院では麻酔科医の管理のもと静脈内鎮静法を実施しており、強い恐怖心をお持ちの方でも安心して手術を受けていただける体制を整えています。まずはカウンセリングだけでもお越しいただき、ご不安な点をお聞かせください。治療を無理に勧めることはありません。
Q術後はどのくらい痛みや腫れが続きますか?
個人差がありますが、通常は術後2〜3日がピークで、1週間程度で落ち着いてきます。処方される鎮痛剤で十分にコントロールできる範囲であることがほとんどです。骨造成などの追加処置を行った場合は、やや長引くことがあります。術後の経過については事前に詳しくご説明します。
Q静脈内鎮静法とはどのようなものですか?
点滴から鎮静剤を投与し、うたた寝をしているようなリラックスした状態で手術を受けられる方法です。全身麻酔とは異なり意識は完全には失われませんが、手術中の記憶がほとんど残らないことが多いです。麻酔科医が血圧や心拍数などを常時モニタリングするため、安全性も確保されています。
Qカウンセリングだけでも受けられますか?
はい、もちろん可能です。「まだ治療を決めていないけれど、話を聞いてみたい」という段階でのご相談を歓迎しています。初診カウンセリングは基本検査込みで5,500円(税込)です。ご自身の状態を知り、治療の選択肢を理解した上で、じっくりご検討いただけます。
参考文献・出典
- [1]Kawai, T., & Matsumoto, S. (2020). Dental phobia and anxiety in relation to dental treatment. Journal of Dental Sciences, 15(2), 123-130.
- [2]日本歯科麻酔学会. (2019). 歯科における静脈内鎮静法ガイドライン.
- [3]厚生労働省. (2012). 医療広告ガイドライン.
- [4]Berggren, U. (2001). Long-term management of the fearful adult patient using behavior modification and other patient management techniques. Anesth Prog, 48(1), 2-10.
記事監修

東海林弘子(しょうじ ひろこ)
ORCインプラントクリニック大磯 院長
資格・所属学会
学歴
昭和医科大学歯学部卒業
※本記事は医療広告ガイドラインに準拠して作成しています。治癒を保証するものではなく、治療効果には個人差があります。
詳しくはカウンセリング時にご説明いたします。


