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【結論】オールオン4の手術当日は、精密な計画のもと1日で仮歯まで装着可能です
オールオン4の手術は、すべての歯を失った、あるいはそれに近い状態の顎に、わずか4本のインプラントを戦略的に埋入し、その日のうちに固定式の仮歯を装着する画期的な治療法です。手術は静脈内鎮静法を用いて、うたた寝をしているようなリラックスした状態で進められるため、痛みや恐怖を感じることはほとんどありません。手術自体は片顎あたり約2〜3時間、全体の来院からご帰宅までは約半日で完了します。術後の痛みや腫れには個人差がありますが、処方される痛み止めや抗生剤の服用、適切なケアによってコントロールすることが可能です。当院では、豊富な実績と高度な設備を活かし、患者様一人ひとりに合わせた安全で快適な治療を提供します。
All-on-4 治療の流れ
カウンセリング
CT撮影・治療計画
インプラント埋入
4本のインプラントを埋入
仮歯装着
当日に仮歯を装着
治癒期間
3〜4ヶ月の骨結合
最終補綴
最終的な人工歯を装着
オールオン4とは?すべての歯を4本のインプラントで支える治療法
オールオン4は、ポルトガルの歯科医師パウロ・マロによって開発された、無歯顎またはそれに近い状態の患者様のためのインプラント治療コンセプトです。従来、多くの歯を失った場合は、多数のインプラントを埋入するか、取り外しの入れ歯を選択する必要がありました。しかし、オールオン4は、最小4本のインプラントで片顎すべての歯を支えることができるため、身体的・経済的負担を大幅に軽減できる可能性があります。
この治療法の鍵となるのが、奥歯部分のインプラントを骨のある部分を狙って斜めに埋入する「傾斜埋入」という技術です。これにより、骨が不足している場合でも、骨移植などの追加手術を回避できる可能性が高まります。手術当日に装着される仮歯は、スクリューでインプラントにしっかりと固定されるため、従来の入れ歯のようにずれたり外れたりする心配がありません。見た目も自然で、多くの場合、その日のうちから柔らかいお食事を楽しむことが可能になります。当院では、CTによる精密な3D画像診断とシミュレーションに基づき、ミリ単位で最適な埋入位置を計画することで、より安全で予知性の高い治療を追求しています。

手術当日の流れ:来院から帰宅まで
オールオン4の手術当日は、事前の計画に沿ってスムーズに進行します。多くの患者様が心配される当日の流れを、時系列に沿って具体的にご紹介します。当院では、患者様がリラックスして手術を受けられるよう、万全の体制を整えています。
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 午前 | 来院・術前準備<br>受付後、まずは体温や血圧測定などの体調チェックを行います。その後、手術着に着替えていただき、リラックスした状態で手術に臨めるよう準備します。麻酔科医から静脈内鎮静法について改めて説明を受け、同意書にご署名をいただきます。 |
| 昼 | 手術開始<br>点滴から鎮静薬の投与を開始します。数分で意識が遠のき、うたた寝をしているような心地よい状態になります。その後、局所麻酔を行い、残っている歯の抜歯、インプラントの埋入(片顎4本)、そしてあらかじめ作製しておいた即日仮歯の装着までを一貫して行います。手術時間は片顎でおおよそ2〜3時間です。 |
| 午後 | 術後・帰宅<br>手術が完了したら、鎮静薬の投与を中止します。麻酔から覚醒するまで、リカバリールームでゆっくりお休みいただきます。意識がはっきりした後、担当医から術後の注意点について説明を受け、痛み止めや抗生物質などのお薬をお渡しします。ご自身の足で歩行可能ですが、安全のため、当日はご家族の付き添いと、お車でのご帰宅をお願いしております。 |
※費用は医療機関により異なります。上記は一般的な目安です。
このように、手術当日は朝に来院してから半日ほどで、新しい歯が入った状態でご帰宅いただくことが可能です。ただし、これはあくまで一般的な流れであり、患者様のお口の状態や体調によって時間は前後する場合があります。
— POINT
術後の経過と帰宅後の過ごし方… … 次のセクションで詳しく解説します。
術後の経過と帰宅後の過ごし方
手術が無事に終わっても、美しい口元と機能を長期的に維持するためには、術後の適切なケアが非常に重要です。特に手術後1週間は、身体の回復に専念していただく大切な期間です。ここでは、帰宅後の過ごし方のポイントを解説します。
痛みと腫れについて 手術後の痛みや腫れは、多くの場合、手術当日よりも翌日から3日後あたりをピークに現れます。これは身体の正常な治癒反応ですが、程度には個人差があります。処方された痛み止めを指示通りに服用することで、痛みは十分にコントロール可能です。腫れに対しては、濡れタオルなどで軽く冷やすと症状が和らぐことがあります。これらの症状は通常、1週間から10日ほどで徐々に落ち着いていきますが、もし強い痛みが続いたり、腫れが引かなかったりする場合は、速やかにクリニックにご連絡ください。
お食事について 手術当日は、麻酔の影響や傷口への刺激を避けるため、お粥やスープ、ヨーグルトなどの流動食や柔らかいものをお召し上がりください。術後1〜2週間は、硬いものや香辛料などの刺激物は避け、うどんや豆腐、魚の煮付けなど、あまり噛まなくても食べられるものを中心とした食生活を心がけてください。インプラントと骨が結合するまでの約3〜4ヶ月間は、仮歯に過度な負担をかけないことが大切です。
日常生活と注意点 デスクワークなど、身体への負担が少ないお仕事であれば、翌日から復帰することも可能です。しかし、力仕事や激しい運動、長時間の入浴やサウナなどは血行を促進し、痛みや腫れを増強させる可能性があるため、少なくとも1週間は控えるようにしてください。また、喫煙は血流を阻害し、インプラントと骨の結合を妨げる大きなリスク因子です。術後の長期的な安定のため、この機会に禁煙または節煙を強くお勧めします。
高気圧酸素治療の活用 当院では、術後の治癒を促進し、腫れや痛みを軽減する目的で、高気圧酸素治療室を完備しています。これは、高濃度の酸素を体内に取り込むことで、細胞の活性化や血行促進を図る治療法です。すべての方に必須ではありませんが、治癒を早めたい方や、より早い社会復帰を望まれる方には有効な選択肢となる場合があります。ご興味のある方は、医師にご相談ください。
オールオン4のリスク、副作用、および費用について
オールオン4は多くのメリットを持つ治療法ですが、外科手術である以上、リスクや副作用の可能性もゼロではありません。治療を受ける前には、これらの情報を十分に理解し、納得した上で判断することが重要です。医療広告ガイドラインに基づき、当院では考えられるリスクと費用について明確にご提示します。
リスクと副作用 * 術後の感染: 手術後の傷口から細菌が侵入し、感染を起こす可能性があります。処方された抗生物質を正しく服用し、歯科医師の指示に従った口腔ケアを行うことで、リスクを大幅に低減できます。 * 神経麻痺: 特に下顎の手術において、インプラントを埋入する際に下歯槽神経を損傷すると、術後に唇や顎の皮膚にしびれや麻痺が残ることがあります。当院では、術前のCTによる精密な3D画像診断で神経の位置を正確に把握し、これを回避するよう細心の注意を払って手術計画を立案します。 * 補綴物(被せ物)の破損・脱離: 強い力がかかった場合などに、仮歯や最終的な上部構造が破損したり、外れたりすることがあります。定期的なメンテナンスで噛み合わせを調整し、ナイトガード(マウスピース)の使用などでリスクを管理します。 * インプラントの脱落: まれに、インプラントと顎の骨が十分に結合せず、インプラントが安定しない、あるいは脱落する可能性があります。喫煙や重度の歯周病、コントロール不良の糖尿病などは、このリスクを高める要因となります。
これらのリスクは、術前の精密な検査、正確な手術手技、そして術後の適切なメンテナンスによって最小限に抑えることが可能です。当院では、インプラント治療において30,000本以上、特に難易度の高いザイゴマインプラントで1,000症例以上の豊富な実績があり、これらの経験を活かして安全な治療を追求しています。
費用について オールオン4の治療費用は、自由診療のため歯科医院によって異なります。当院における費用目安は以下の通りです。
* オールオン4(片顎): 2,200,000円(税込)〜 * ザイゴマインプラント(頬骨インプラント)追加: 440,000円/本(税込)
※上記は標準的なケースの費用であり、患者様のお口の状態や治療計画によって変動する場合があります。詳細な費用については、カウンセリングおよび精密検査の後に、治療計画書と合わせて個別にお見積もりをご提示いたします。
よくある質問
Q手術中の痛みはありますか?
手術は「静脈内鎮静法」という麻酔法を用いて行います。うたた寝をしているようなリラックスした状態になるため、手術中の痛みや恐怖を感じることはほとんどありません。また、手術部位には局所麻酔も併用するため、二重の対策で痛みをコントロールします。
Q手術時間はどのくらいかかりますか?
手術自体は、片顎あたり約2〜3時間で完了します。抜歯の本数や骨の状態によって多少前後しますが、事前のシミュレーション通りに精密に行います。来院から仮歯を装着してご帰宅されるまでの総時間は、おおよそ半日程度が目安です。
Q手術後、どのくらいで食事が普通にできるようになりますか?
手術当日から、お粥やスープなどの柔らかいお食事は可能です。術後1〜2週間は柔らかい食事を続けていただき、徐々に通常の食事に戻していきます。ただし、インプラントと骨が完全に結合するまでの3〜4ヶ月間は、硬いものを避けるなど、仮歯に過度な負担をかけないよう注意が必要です。
Q仕事は何日くらい休む必要がありますか?
デスクワークなど身体的な負担が少ないお仕事であれば、手術の翌日から復帰される方もいらっしゃいます。ただし、痛みや腫れのピークは術後2〜3日に来ることが多いため、可能であれば2〜3日のお休みを取ることをお勧めします。力仕事や激しい運動は、1週間程度は控えてください。
Q手術後の腫れはどの程度ですか?
腫れの程度には個人差がありますが、多くの場合、術後2〜3日後をピークに、1週間から10日ほどで徐々に引いていきます。濡れタオルなどで軽く冷やすことで、腫れを和らげることができます。見た目にわかるほどの腫れが出る場合もありますが、マスクで隠せる範囲がほとんどです。
Q高気圧酸素治療とは何ですか?必ず受ける必要がありますか?
高気圧酸素治療は、高濃度の酸素を体内に取り込むことで細胞を活性化させ、傷の治りを早めたり、腫れや痛みを軽減したりする効果が期待できる治療法です。必須の治療ではありませんが、より早い回復を希望される方には有効な選択肢です。当院では専用の治療室を完備しております。
Qザイゴマインプラントとは何ですか?
ザイゴマインプラントは、上顎の骨が非常に少ない難症例に対して行われる特殊なインプラントです。通常のインプラントよりも長いものを、頬骨(ザイゴマ)に固定します。これにより、従来は骨移植が必要だったケースでも、オールオン4治療が可能になる場合があります。当院は日本初のZAGA CENTER登録施設であり、豊富な実績があります。
Q費用が高額ですが、分割払いや医療費控除は可能ですか?
はい、可能です。当院では、デンタルローンによる分割払いに対応しておりますので、カウンセリング時にご相談ください。また、インプラント治療は医療費控除の対象となります。一年間の医療費が10万円を超えた場合、確定申告を行うことで所得税の一部が還付される制度です。詳しくは国税庁のウェブサイトをご確認ください。
参考文献・出典
- [1]Soto-Peñaloza, D., Zaragozí-Alonso, R., Peñarrocha-Diago, M., & Peñarrocha-Oltra, D. (2017). The all-on-four treatment concept: a systematic review. *Journal of clinical and experimental dentistry*, 9(3), e474–e488. https://doi.org/10.4317/jced.53613
- [2]Nobel Biocare. (n.d.). *All-on-4® treatment concept Procedures manual*. Retrieved from https://www.nobelbiocare.com/en-us/system/files/gmt_import/All-on-4%20treatment%20concept%20manual%20US_79360%20C.pdf
- [3]厚生労働省. (2018). *医療広告ガイドライン*. https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000209841.pdf
- [4]公益社団法人 日本口腔インプラント学会. (n.d.). *インプラント治療を受ける方へ*. https://www.shika-implant.org/general/
記事監修

東海林弘子(しょうじ ひろこ)
ORCインプラントクリニック大磯 院長
資格・所属学会
学歴
昭和医科大学歯学部卒業
※本記事は医療広告ガイドラインに準拠して作成しています。治癒を保証するものではなく、治療効果には個人差があります。
詳しくはカウンセリング時にご説明いたします。


