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オールオン4(All-on-4)とは?従来のインプラントとの違いを徹底解説
All-on-4
公開:2026.03.01更新:2026.03.2210分

オールオン4(All-on-4)とは?従来のインプラントとの違いを徹底解説

オールオン4 とはAll-on-4 仕組みオールオン4 メリットインプラント 全顎
東海林弘子 院長

監修:東海林弘子

ORCインプラントクリニック大磯 院長 / ICD Fellow

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【結論】オールオン4(All-on-4)とは?画期的なインプラント治療の全貌

オールオン4(All-on-4)は、最小4本のインプラントで片顎すべての人工歯を支える画期的な治療法です。従来のインプラント治療では、失った歯の数だけインプラントを埋め込む必要がありましたが、オールオン4では力学的に計算された配置により、少ない本数で強固な固定を実現します。

この治療法は、1998年にポルトガルの歯科医師であるPaulo Maló(パウロ・マロ)博士によって開発されました。マロ博士は、骨の量が少ない患者でも骨移植(骨造成)を行わずにインプラント治療ができる方法を模索し、インプラントを斜めに埋め込む(傾斜埋入)という斬新なアイデアを実用化しました。これにより、手術の負担が大幅に軽減され、世界中で数多くの患者のQOL(生活の質)向上に貢献しています。

当院「ORCインプラントクリニック大磯」では、このオールオン4治療を専門的に行っており、患者様一人ひとりの口腔内の状態に合わせた最適な治療計画をご提案しています。手術当日に固定式の仮歯が入るため、その日のうちに軽いお食事が可能になるという大きなメリットがあります。

ただし、インプラント治療は外科手術を伴うため、感染リスクや術後の腫れ・痛みなどの副作用が生じる可能性があります。また、治療後も長期間にわたって良好な状態を維持するためには、毎日の丁寧なセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが不可欠です。当院では、治療前のカウンセリングから術後のアフターケアまで、患者様に寄り添ったサポートを提供しております。

ORCインプラントクリニック大磯での丁寧なカウンセリング風景

ORCインプラントクリニック大磯での丁寧なカウンセリング風景

All-on-4 治療の流れ

01

カウンセリング

CT撮影・治療計画

02

インプラント埋入

4本のインプラントを埋入

03

仮歯装着

当日に仮歯を装着

04

治癒期間

3〜4ヶ月の骨結合

05

最終補綴

最終的な人工歯を装着

02

オールオン4の科学的根拠:仕組みとバイオメカニクス

オールオン4がわずか4本のインプラントで全体の歯を支えられる理由は、バイオメカニクス(生体力学)に基づいた緻密な設計にあります。前歯部に2本をまっすぐに、臼歯部(奥歯)に2本を斜めに傾斜させて埋入することで、噛む力を広範囲に分散させることができます。この傾斜埋入により、インプラント間の距離を長く取ることができ、力学的に非常に安定した構造(カンチレバーの短縮)を作り出します。

また、骨造成(骨移植)が不要なケースが多いのも大きな特徴です。上顎の洞(上顎洞)や下顎の神経(下歯槽神経)といった重要な解剖学的構造を避けながら、骨の量と質が比較的良好な前歯部にインプラントを配置するため、既存の骨を最大限に活用できます。これにより、骨造成に伴う手術の負担や治療期間の延長、追加費用を回避することが可能になります。

さらに、オールオン4では「即日荷重(Immediate Loading)」という概念が取り入れられています。これは、インプラントを埋め込んだ当日に仮歯を装着し、噛む力をかける(荷重する)というものです。これを成功させるためには、手術時にインプラントが骨にしっかりと固定される「初期固定」が極めて重要です。傾斜埋入によって皮質骨(硬い骨の層)を複数回貫通させることで、強力な初期固定を獲得し、即日荷重を可能にしています。

ただし、即日荷重が可能であっても、インプラントと骨が完全に結合(オッセオインテグレーション)するまでには数ヶ月の治癒期間が必要です。この期間中は、硬いものを噛むことを避け、インプラントに過度な負担をかけないよう注意する必要があります。

オールオン4(All-on-4)とは?従来のインプラントとの違いを徹底解説 - セクション区切り
03

総入れ歯・従来のインプラントとの徹底比較

オールオン4は、総入れ歯や従来のインプラント治療と比較して、多くの面で優れた特徴を持っています。まず、総入れ歯との比較において、最も大きな違いは「噛む力」と「生活品質(QOL)」の向上です。総入れ歯は歯茎の上に乗っているだけなので、硬いものを噛むのが難しく、食事の制限が生じがちです。また、上顎を覆うプラスチックの床(口蓋床)があるため、食べ物の温度や味覚を感じにくくなったり、発音に支障が出たりすることがあります。一方、オールオン4は顎の骨にしっかりと固定されているため、天然歯に近い感覚でしっかりと噛むことができ、食事の楽しみを取り戻すことができます。

従来のインプラント治療(多数歯欠損の場合)と比較すると、オールオン4は「治療期間」「手術回数」「身体的負担」「費用対効果」の面でメリットがあります。すべての歯を失った場合、従来の方法では8〜10本以上のインプラントを埋め込む必要があり、骨が足りない場合は骨造成手術も必要でした。これに対し、オールオン4は最小4本で済むため、手術の負担が少なく、費用も抑えられます。

比較項目オールオン4総入れ歯従来のインプラント(多数歯欠損)
噛む力天然歯に近い(強く噛める)天然歯の20〜30%程度天然歯に近い
違和感少ない(上顎を覆わない)大きい(上顎を覆う床がある)少ない
治療期間短い(即日仮歯装着可能)短い〜中程度長い(骨造成が必要な場合はさらに長期化)
手術の負担比較的少ない(インプラント本数が少ない)なし(手術不要)大きい(インプラント本数が多い、骨造成が必要な場合あり)
費用高額だが従来法より抑えられる保険適用なら安価、自費なら中程度非常に高額

※費用は医療機関により異なります。上記は一般的な目安です。

このように、オールオン4は総入れ歯の不便さを解消しつつ、従来のインプラント治療の負担を軽減する、バランスの取れた治療法と言えます。

オールオン4治療後の自然で美しいスマイル

オールオン4治療後の自然で美しいスマイル

— POINT

オールオン4の歴史と世界的な普及 — Paulo Maló博士の革新から現在まで… … 次のセクションで詳しく解説します。

04

オールオン4の歴史と世界的な普及 — Paulo Maló博士の革新から現在まで

オールオン4の歴史は、1990年代後半のポルトガルに遡ります。リスボンの歯科医師Paulo Maló(パウロ・マロ)博士は、無歯顎(すべての歯を失った状態)の患者に対するインプラント治療の課題に取り組んでいました。当時の標準的な治療法では、片顎あたり8〜10本以上のインプラントを埋入する必要があり、骨量が不足する場合は骨造成手術(サイナスリフトやオンレーグラフトなど)が必須でした。これらの追加手術は患者の身体的・経済的負担を大きく増加させ、治療期間も1年以上に及ぶことが珍しくありませんでした。

Maló博士は、生体力学の原理に基づき、後方のインプラントを30〜45度傾斜させて埋入することで、骨造成を回避しながら十分な支持力を得られることを発見しました。1998年に最初の臨床症例を発表し、その後の長期追跡研究で95%以上の高い成功率を実証しました。この画期的な治療コンセプトは『All-on-4』と名付けられ、Nobel Biocare社との協力により世界中に普及していきました。

現在、オールオン4は世界50カ国以上で実施されており、累計数百万症例の治療実績があります。ヨーロッパ、北米、南米を中心に広く普及し、アジア太平洋地域でも急速に導入が進んでいます。特にポルトガルのMaló Clinic、アメリカのClearChoice Dental Implant Centersなどの専門施設では、年間数千症例のオールオン4治療が行われています。

学術的にも、オールオン4に関する研究論文は数百本以上発表されており、10年以上の長期追跡データが蓄積されています。2020年のシステマティックレビューでは、オールオン4の10年インプラント生存率は94.8〜98.2%と報告されており、従来の多数本埋入法と遜色ない長期成績が確認されています。この豊富なエビデンスが、世界中の歯科医師がオールオン4を治療選択肢として採用する根拠となっています。

05

日本におけるオールオン4の現状と課題 — 当院の取り組み

日本におけるオールオン4の導入は、欧米に比べてやや遅れましたが、2010年代以降急速に普及が進んでいます。しかし、日本特有の課題も存在します。まず、日本のインプラント治療は保険適用外(自由診療)であるため、患者の経済的負担が大きいという問題があります。また、オールオン4は高度な外科技術と補綴(ほてつ)技術の両方が求められるため、すべての歯科医院で提供できるわけではありません。

日本口腔インプラント学会の調査によると、オールオン4を含む全顎インプラント治療を提供できる施設は、全国の歯科医院約68,000軒のうちわずか数百施設に限られています。これは、オールオン4の手術には、CT画像に基づく精密な治療計画の立案、傾斜埋入の技術、即日荷重のための仮歯作製技術、そして万が一の合併症に対応できる設備と経験が必要だからです。

当院「ORCインプラントクリニック大磯」は、この課題に正面から取り組んでいます。院長の東海林弘子は、Paulo Maló博士のもとで直接トレーニングを受け、日本初のZAGA CENTERザイゴマインプラントの国際認定施設)として認定されています。累計30,000本以上のインプラント埋入実績を持ち、通常のオールオン4だけでなく、骨が極度に少ない難症例に対するザイゴマインプラントにも対応しています。

また、当院では最新のデジタル技術を積極的に導入しています。コーンビームCT(CBCT)による3D画像診断、ガイデッドサージェリー(コンピュータガイド手術)による精密なインプラント埋入、デジタル印象(口腔内スキャナー)による精密な補綴物作製など、デジタルワークフローを一貫して活用することで、治療の精度と安全性を高めています。

さらに、患者様の不安を軽減するため、静脈内鎮静法(リラックス麻酔)を標準的に併用し、高気圧酸素治療による術後の回復促進にも取り組んでいます。治療後のメンテナンスプログラムも充実しており、長期的な治療成果の維持をサポートしています。インプラント治療に不安をお持ちの方、他院で治療を断られた方も、まずはお気軽にご相談ください。

オールオン4(All-on-4)とは?従来のインプラントとの違いを徹底解説 - セクション区切り
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オールオン4のメリット・デメリットと適応条件

オールオン4には多くのメリットがありますが、同時にデメリットや注意点も理解しておくことが重要です。最大のメリットは、最小4本のインプラントで全体の歯を支えられるため、手術の負担や費用を抑えられる点です。また、骨造成を回避できるケースが多く、手術当日に固定式の仮歯が入るため、すぐに見た目と機能(軽い食事)を回復できることも大きな魅力です。

一方で、デメリットやリスクも存在します。外科手術を伴うため、術後の腫れや痛み、内出血、感染リスクがあります。また、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を防ぐためには、毎日の丁寧なブラッシングや歯間ブラシ、ウォーターフロスなどを用いたセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。清掃を怠ると、最悪の場合インプラントが抜け落ちてしまう可能性があります。

オールオン4が向いているのは、以下のような方です。 ・すべての歯を失った方、または残っている歯が少なく保存不可能な方 ・総入れ歯が合わず、痛みや外れやすさに悩んでいる方 ・骨が少なくて従来のインプラント治療を断られた方 ・治療期間や手術の負担、費用をなるべく抑えたい方

逆に、以下のような方には向かない、あるいは治療が制限される場合があります。 ・重度の全身疾患(コントロールされていない糖尿病、重度の心疾患など)がある方 ・顎の骨の成長が完了していない若年者 ・重度の歯周病で、残存する骨が極端に少ない方(ただし、ザイゴマインプラントで対応可能な場合もあります) ・毎日のセルフケアや定期的な通院が困難な方

治療の適応については、精密な検査(CT撮影など)と歯科医師による診断が必要です。

— POINT

治療の流れと期間・費用:仮歯から最終補綴まで… … 次のセクションで詳しく解説します。

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治療の流れと期間・費用:仮歯から最終補綴まで

オールオン4の治療は、計画的かつ段階的に進められます。まず初診・カウンセリングにて、患者様のお悩みやご希望を伺い、CT撮影などの精密検査を行います。このデータをもとに、コンピュータ上で3Dシミュレーションを行い、安全で確実なインプラントの埋入位置を決定します。

手術当日は、局所麻酔に加えて静脈内鎮静法(リラックス麻酔)を併用することが多く、うとうとした状態で手術を受けられます。抜歯が必要な場合は抜歯を行い、インプラントを埋入します。その後、あらかじめ作製しておいた固定式の仮歯(プロビジョナルレストレーション)を装着します。この仮歯は、見た目の回復だけでなく、噛み合わせのバランスを調整し、最終的な歯(最終補綴物)の形態を決定するための重要な役割を担います。

術後は数ヶ月間(通常3〜6ヶ月程度)、インプラントと骨がしっかりと結合するのを待ちます(治癒期間)。この間は、仮歯で生活していただきますが、硬いものを噛むことは避けていただきます。治癒が確認できたら、最終的な型取りを行い、強度と審美性に優れた最終補綴物(ファイナルレストレーション)を作製・装着します。

当院「ORCインプラントクリニック大磯」でのオールオン4の費用目安は以下の通りです。 ・片顎:2,200,000円〜(税込) ・ザイゴマインプラント追加:440,000円/本(税込)

※上記は目安であり、患者様の口腔内の状態や選択する上部構造の材質によって変動する場合があります。詳細な費用については、カウンセリング時に個別にお見積もりをご提示いたします。また、治療後は長期間にわたって良好な状態を維持するため、定期的なメンテナンス(検診・クリーニング)が必須となります。

最新の設備が整ったORCインプラントクリニック大磯の手術室

最新の設備が整ったORCインプラントクリニック大磯の手術室

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関連ページのご案内

オールオン4治療について、さらに詳しい情報をお探しの方や、具体的な費用、実際の治療例をご覧になりたい方は、以下の関連ページもぜひご参照ください。当院では、患者様が安心して治療に臨めるよう、透明性の高い情報提供と丁寧なカウンセリングを心がけております。ご不明な点やご不安なことがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

FAQ

よくある質問

Qオールオン4の手術中は痛みを感じますか?

A

手術中は局所麻酔に加えて、静脈内鎮静法(点滴によるリラックス麻酔)を併用することが多いため、ほとんど痛みを感じることなく、うとうとした状態で手術を受けていただけます。術後は麻酔が切れると痛みや腫れが出ることがありますが、処方する痛み止めでコントロール可能な範囲が一般的です。

Qオールオン4の寿命(耐久年数)はどのくらいですか?

A

インプラント体自体の10年生存率は95%以上と非常に高い成功率が報告されています。ただし、上部構造(人工歯)は経年劣化するため、数年〜十数年での修理や交換が必要になる場合があります。長持ちさせるためには、毎日の丁寧なセルフケアと、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケア(メンテナンス)が不可欠です。

Q骨が少ないと言われたのですが、オールオン4は可能ですか?

A

オールオン4は、骨が残っている部分を狙ってインプラントを斜めに埋入するため、従来のインプラント治療で「骨が足りない」と診断された方でも治療可能なケースが多くあります。さらに上顎の骨が極度に吸収されている場合は、頬骨(ザイゴマ)にインプラントを埋入する「ザイゴマインプラント」という特殊な技術を用いることで対応可能な場合があります。

Q手術当日から本当に食事ができるのですか?

A

はい、手術当日に固定式の仮歯を装着するため、その日のうちに柔らかいお食事(うどん、おかゆ、スープなど)を召し上がっていただくことが可能です。ただし、インプラントと骨がしっかり結合するまでの数ヶ月間(治癒期間)は、硬いものを噛むことは避けていただく必要があります。

参考文献・出典

  • [1]Maló P, de Araújo Nobre M, Lopes A, Macroux N, Francischone CE. 'All-on-4' immediate-function concept for completely edentulous maxillae: a clinical report on the medium (3 years) and long-term (5 years) outcomes. Clin Implant Dent Relat Res. 2012;14 Suppl 1:e139-50.
  • [2]Patil R, et al. Biomechanical evaluation of All-on-4 implant-supported prosthesis: A finite element analysis. J Indian Prosthodont Soc. 2015;15(4):348-353.
  • [3]Babbush CA, Kutsko GT, Brokloff J. The all-on-four immediate function treatment concept with NobelActive implants: a retrospective study. J Oral Implantol. 2011;37(4):431-445.
  • [4]厚生労働省. 医療広告ガイドライン. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kokokukisei/index.html

記事監修

東海林弘子 院長

東海林弘子(しょうじ ひろこ)

ORCインプラントクリニック大磯 院長

資格・所属学会

歯科医師ICD Fellow(国際歯科学士会)厚生労働省臨床研修医指導医日本口腔インプラント学会会員国際歯周内科研究会認定医日本アンチエイジング歯科学会理事

学歴

昭和医科大学歯学部卒業

公開日:2026.03.01最終更新日:2026.03.22読了時間:10分

※本記事は医療広告ガイドラインに準拠して作成しています。治癒を保証するものではなく、治療効果には個人差があります。
詳しくはカウンセリング時にご説明いたします。

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